タイ バンコク

バンコクでのタイ語留学奮闘記!?頑張れ日本人代表♪

2011年3月全くのゼロからタイ語学習をスタート!同年9月から現在に至ってはタイのバンコクに滞在中。バンコクの生活情報やタイ語留学でのおすすめ勉強法や教材などをご紹介していきます。by タイ在住わらしべ長者

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不法入国、不法滞在で逮捕!タイの留置場、裁判所、収容所の実態を暴露【第1章】

記事公開日:2016年10月5日
最終更新日:2016年10月12日


バンコクのわらしべです。

 

本日から数日間、連載記事を公開します。7話完結を予定

【第1章】 国境越え ※当記事

【第2章】 逮捕
【第3章】 留置場
【第4章】 裁判
【第5章】 収容所(その壱)
【第6章】 収容所(その弐)
【最終章】国外退去

 

内容は当記事タイトルにもあるように、とある邦人男性がうっかりとタイの国境越えに失敗してしまい不法入国、不法滞在の扱いからイミグレーションで逮捕、そしてタイ警察に連行され留置場へ、その後にタイの裁判所で有罪判決を受けて収容所に入れられるまでの一部始終を完全暴露しています。

 

タイの留置場、裁判所、収容所の生々しい実態を感じ取ることが出来るでしょう。タイで普通に生活している人にとっては関係ない話ですが、もしも自分またはご友人が冤罪で逮捕された時の為に当記事に目を通して置くことで収監された収容所でもかなり落ち着いて対応出来るのではないかと思います。

 

では、さっそく第1章をどうぞ!


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【第1章】国境越え

 

英語もほとんど出来ない私ですが、海外一人旅の自由さ、開放感に魅了され、
ここ数年で6ヶ国ほど各国を一人でふらふら観光していました。

 

国境越えは船、バス、徒歩、そして鉄道での経験がありました。
私は乗り鉄の趣味もあり、マレー鉄道を全線乗ってみたいなと思っていました。

 

今回の一人旅のメインはマレーシアからタイへ鉄道国境超え。

 

鉄道は1年程前にマレーシアからシンガポールの国境越え寝台列車を経験済で、今回も国境で一旦全員降ろされて出入国スタンプ押してもらって再度列車に乗り込むんだろうなと考えていました。ネットでも経験談を見つけ確信します。

 

マレーシアのバタワース発、タイのバンコク行き寝台列車チケットの入手は調べたところ現地に行かないと買えないと判明。

 

仕方なく2か月前に現地旅行代理店に頼み、日本へ空輸してもらいました。

 

日本を出発し、いよいよ寝台列車乗車の日。バタワース駅で時刻表をチェックすると、13:15発バンコク行の記載がありません。

 

窓口にチケットを見せると、どうやら始発が国境のパダンベサール駅になったとの事。

 

タイ国鉄、マレーシア鉄道は頻繁に遅延、運休などあるそうなので特に気にせず、窓口に言われた通り14:25のETS普通電車でバタワースを出発。

 

車内は通学区間では学生でいっぱいになったりしましたが徐々に減り、終点真近からは最後尾の車両に私1人。

 

16:16のほぼ定刻通りに終点のパダンベサール駅到着。

 

他の車両にはちらほら乗客がいて、その人達の流れに沿って最後尾で歩きます。階段で2階へ。通路を歩き、通路出口で検札チェックを受け、改札口を出ます。

 

電光掲示板で私の乗車する「36」バンコク行寝台列車を探したのですが、どこにも書いてありません。マレーシア国内の列車はずらずらと先まで電光掲示板に出ています。そもそもタイ方面列車の電光掲示板がありません。

 

「36」バンコク行寝台列車はタイ国鉄運行なので、この駅舎はマレーシア鉄道側の駅なんだ。タイ国鉄側の駅舎はどこだろうと思い、窓口を探します。

 

この駅は案内板がほとんど無く、少々探しながらわかりにくいところに窓口発見。窓口でチケットを見せると、ここの1番ホームとの事。

 

え?やはりここなんだ。

 

確認するためまた1階に戻ることに。今度は1階に向かう通路に検札員もいません。
列車が到着した時だけ検札員が立つのでしょうか。

 

階段近くにエレベーターを見つけました。キャリーバックを引いているので助かります。エレベーターで1番ホームへ。

 

すると1番ホームは、なんと先程私がETSを降りたホームと同じでした。ホームには誰もいません。不思議に思いながら、とても長いホームでしたのでホームをタイ方面にぼちぼち歩いていくと部屋が見えました。

 

小さな待合室があり出入口から入りました。待合室をはさんだ配置で左右にイミグレーションと表示の部屋が1つずつあります。待合室には誰もいません。

 

イミグレの部屋をのぞきます。しかしそこは電気が消え人影がありません。イミグレの中まで入り、大きめの声で「エクスキューズミー!」と呼びかけますが、返事は無し。静寂に包まれていて怖いくらいでした。

 

ここが正式なイミグレーションなのか?ここは臨時で使う所で今は使っていないなんじゃないか?

 

時刻は16:40頃。列車は18:40発とのことなので、まだ早すぎる可能性もあるな。また2階へ。

 

なお、その後も何往復かしましたが、1度も検札員はおらず、チケットも見せずに完全スルーで外に出たり入ったりできます。

 

2階を出て、駅舎の外に出ます。西口?は建物ひとつありません。目前が小高い山で辺りが見通せません。東口は長い長い歩行者専用の跨線橋の先に「ボーダー」の表示が見え、車がちらほら入っていきます。なかなか大きそうな敷地に見受けられます。

 

跨線橋の上から思案しました。

 

まさかあそこまで行って出入国スタンプもらうのだろうか?

 

距離ありそうだな・・でもあそこまで行ったらタイ側に入ることになって、ここまで戻ってこれないはずだ。列車はこの駅の1番ホームから出るのだから。

 

駅舎内に戻り、2階の小さな売店兼食堂で食事を取ることに。

 

しばらく食堂でゆっくりしていました。

 

17:30頃もう一度ホームに行ってみます。

 

知らない間に10名程の多国籍の外国人達がおおきなバックパックを持って待合室で座ってました。よし、私と同じ列車待ちに間違いないと安堵。この人たちはどこから来たんだろう?マレーシア側の列車は私が乗ってきた普通電車の後は無いはず。
バスでここまで来たのか、パダンベサールにもともと滞在していたのかどちらかだろうか。日本人らしき人もいます。

 

イミグレ部屋の電気はあいかわらず消えていました。

 

皆動きなく静かに座っています。イミグレの確認もあるので、本当は誰かに話しかければよいのでしょうが、この時の私は孤高の一人旅を気取っていたので、話しかけませんでした。

 

この時点でもう、出入国審査はここではやらないと思い込んでいました。誰もいないのだから。

 

タイ側にきっと駅舎があってそこで行われるのか、もしかして列車内かも?どこかの国境では列車内で行われてるとネットで見たことが有るような無いような・・

 

待合室はエアコンがとても効いていて寒かったので、そこから出ることに。
待合室内のキオスク程度の免税店がオープンしていて缶ビールがとても安かったので(4リンギット)購入しイミグレ部屋をもう一度覗きます。暗い。もう一度外に行きました。

 

免税の料金?で入手したビールを、免税エリア以外である駅外で飲めるなんてなんか不思議・・

 

※今考えれば待合室が免税エリアならやはりその隣は正式なイミグレでないとおかしいんですが。

 

何もない西口側で缶ビール片手にタバコを一服していると、18:00過ぎ、1番線にそれらしき列車がタイ側から入線するのが見えました。

 

客が列車に乗り込みはじめたところを、駅外の見下ろす位置からぼーっと眺めていました。

 

そろそろ行くかと移動開始。

 

ホームにたどり着くと、駅員がいたのでチケットを見せます。列車を指さしたので安堵。乗り込みます。自分の座席を見つけ、荷物を長時間過ごしやすいようにセッティング。

 

客車は3両。乗客は半分程度。下段を購入したのですが上段を買った人はいなさそうで、ベッドメイキングまでボックスシート独り占めだと内心大喜びでした。

 

そうだ。さっきの安いビールを持ち込もう。発車まで10分少々かな?

 

貴重品だけ持ち待合室までダッシュ。もう待合室には誰もいません。イミグレ部屋をチラッと覗くと変わらない様子。(ここの記憶は正直曖昧です)
免税店のお兄さんが私が先程ビールを買ったのを覚えていたみたいで、

 

1缶4リンギットでも安いのに、2缶で6リンギット 3缶なら8リンギットにするから買ってくれと頼んできます。

 

さっきも私が知る限り、誰も何も買っていなかったし、この列車が行ってしまえば店仕舞いなのかもう投げ売り状態。というわけで、悩んだ末3缶買いました笑

 

こんなやりとりをしてた数分間でも、そこから左右ともガラス張りで見通せるイミグレ部屋に何か動きがあれば気づくと思うのですが。

 

ダッシュで戻り、席に腰を落ち着けると、食事の注文係が早くも車内を廻っています。メニュー表を受け取り眺めていると、間もなく音もなしに列車は発車しました。

 

チケットとパスポートをいつでも出せるよう準備して、しばらく車窓とメニュー表を交互に眺めます。すぐに次の駅舎が見えてくる・・気配がまったくありません。
ん?まあまもなくだろう。

 

やがて車掌とその後ろについてもう一人が検札に廻って来ました。もう一人の制服の両腕には金色の紋章がたくさん付いています。

 

この人は警察官か?この人がイミグレ担当だな。そうか列車内バージョンだったのかと思い、車掌へサッとチケットとパスポートの両方を渡すと、サッとパスポートの方は見もせずに返されました。

 

席番を確認し検札穴を入れチケットは返されます。

 

ん?後ろの警察官か?

 

警察官に渡そうとすると「ゴニョゴニョ not have to ゴニョゴニョ」と言い、チラッと中を見てすぐ返します。(チラッと見たか、全く受け取りもしなかったのか記憶曖昧)

 

not have to?

 

必要ないって意味だな。必要ない?んん?

 

他の乗客の様子を見ているとチケットのみ渡しています。

 

私のやり取りを見ていたか、皆経験済なのかパスポートを出している人は見受けられませんでした。あれこれ考えているうちもどんどん列車は進んでいます。確かどこかの駅に停車した覚えもありますが、あっという間に出発しました。

 

実は出発時から通路向かいに綺麗な白人の女性と中華系のデブおばさんが相席で、
荷物の置き場所等で険悪な雰囲気なのがずっと気になっており、白人の味方してあげようかな等と余計なことを考えていて、イミグレの件はほとんど気にしていない自分がいました。

 

さらにデブおばさんが明らかにわざと読書中の白人の邪魔になる行動をし始めたので、ますます忘れていきます笑

 

とはいえ、もう間違いなくイミグレがないと言い切れるほどタイ国内を列車は進んでいるので、パスポートをもって席を立ちあがり、車掌のところまで行くことにしました。

 

車掌より先に先ほどの後ろの警察官を見つけたので

 

「Please stamp to passport]と言い、パスポートを差し出しました。すると

 

警察官「ゴニョゴニョ ゴニョゴニョ」

 

私「What?]

 

警察官「ゴニョゴニョ not have to ゴニョゴニョ」

 

私「not have to?」

 

警察官「YES! not have to ゴニョゴニョ」

 

私「・・・ サ、サンキュー」

 

んんん?必要ない・・

 

マレーシアとタイの国境間ではスタンプいらないのか?

 

たしか他の国の国境では陸路でもスタンプもらったよな?

 

ん?そういえばパスポートこの前更新して今新品だけど、前のパスポートの中身確認したこともなかったな。

 

いつもサッと次の行動に移るためすぐにカバンにしまってスタンプ確認したことないな。陸路って押さない場合もあるのかな?

 

そういえば仲良い国同士って押さないって聞いたことが有るような無いような・・ヨーロッパのEU諸国同士とか。行ったことないけど・・

 

マレーシアとタイって仲良いのかな?

 

彼は必要無いと確かに言った。必要ないって言っているのだから必要ないんだ。

 

必要ない。その時はそう解釈してしまいました。

 

今考えれば、「ここでは私に見せる」必要がない等の意味を話していたのかも知れないことを、私の英語力では気づくことができませんでした。

 

こうして始発駅が国境駅からに変更となった寝台列車は、翌日の昼まで終点バンコクファランボーン駅に向けて走り続けます。

 

 

【第2章】逮捕に続く


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