2011年3月全くのゼロからタイ語学習をスタート!同年9月から現在に至ってはタイのバンコクに滞在中。バンコクの生活情報やタイ語留学でのおすすめ勉強法や教材などをご紹介していきます。by タイ在住わらしべ長者
わらしべ流の『トゥクトゥク交渉術』とは?
記事公開日:2015年1月22日
最終更新日:2017年7月23日
サワッディークラップ、バンコクのわらしべです。
本日はウドンタニのタレーブアデーン情報のシェアを考えていたのですが、急きょその前に『わらしべ流トゥクトゥク交渉術』をシェアします。
というのも以前に『わらしべさん、交渉上手ですね!』とコメント頂いていた事がありました。
俺っちとしては普通の事なんですが、案外とみんな具体的な交渉の方法を知らないんじゃないかと思った次第です。
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一応、現在アラフォーの俺っちですが、起業したての20代前半の頃はビジネスをバリバリ頑張ってた事もあり、交渉ごとは日常茶飯事でした。
よって普通の人より、交渉ごとに長けてるかもしれません。
また無意識に自分が優位に立てる会話術を身につけているかもしれません。
今回の方法はすべての方に当てはまるワケではないと思いますが、俺っちが普段の交渉時に使ってるやり方をシェアします。
タイの『トゥクトゥク』との交渉だけではなく、応用すれは不動産契約、賃貸アパート契約時の駆け引きなどにも利用できるのではないかと思います。
では、さっそく
先日ウドンタニのバスターミナルからタレーブアデーンへ行く時に『トゥクトゥク』を利用しました。せっかくなので、その時の具体例を用いて解説します。
※タレーブアデーン情報については後日記載予定。
先に結論から言うと今回タレーブアデーンまでの交通費(往復)で600Bで交渉しました。
これが安いか高いかは実際に現地でお確かめ下さい。
まず、交渉する時は比較対象する為に必ず他のドライバーにも尋ねる事。
これ基本中の基本です。
ある程度、そこでの相場が分かって来てから交渉開始。
現地相場の計算方法は聞き込みで得た情報をもとにそれぞれの主張する希望金額を合計して、それを訪ねた人数で割る。
まぁ平均を出すだけ。
これで初めて行った土地勘がない場所でもおおまかな現地相場が分かり、ボッタくられる確率はぐんっと下がります。
もし、ほとんどのドライバーが口を揃えて同じ金額を要求している場合(今回のケースは1000バーツ)そこでたむろっているドライバー同士で談合(カルテル)している可能性があります。
要は
『ここでの値引き合戦はお互い止めようぜ!基本ベース1000Bからにしよう!』
などと消費者の事などお構えなしにサービス提供者同士で勝手に結託してる事です。
その場合は必ずそのカルテル(談合)に対してよく思わないグループも存在しています。それが新興グループなどの後発組です。
古株グループにコマーシャルエリア(客の取りやすい場所)から少し離れた場所へ追いやられて不満を持ってる連中です。
このような新興の後発組は流しのドライバーがほとんどだったりします。
おいしい畑(食いぶち)は皆、古株グループがおさえているワケです。
ま、どんな業界でもありがちな話ですが。
そんなワケで後発組と思われる『トゥクトゥク』を探すと交渉しやすいです。
上記の理由からそういった連中はバスターミナル駅から離れた場所にいて、かなりの確率でバスターミナル内にいる連中よりも安くしてくれます。
それでも万が一、ドライバー皆が一律口を揃えて同じ金額を要求してくる場合、かなりの結束力もしくはルールとして互いに罰則を設けられてる可能性もありえます。(タイでこのケースは少ない)
そういった場合でもドライバー個人では日銭欲しさからガソリン代でマイナスにならない限り、こちらの言い値で交渉が成立する可能性はあります。
しかし談合などの協定がある場合、他のドライバーが見てる場所では断らざるを得ない。
よって他のドライバーから見えない死角へ行って交渉すると意外と上手く行く可能性が非常に高いです。
相手の事情もコチラ側が察してあげましょう。
よくしつこくついてくるトゥクトゥクは実はそんな理由だったりします。
角を曲がった瞬間、他の仲間に見えなくなると急に値段を下げる場合などです。
俺っちがよく使う具体的な交渉方法は、まずドライバーに興味を持って貰う為に行き先(目的地)はハッキリと伝えておく。
そこをはぐらかすと冷やかしかと思われ値段交渉にすらならない。
最近ではタイのドライバーやショップ店員で流行ってるのか
『How much you want?』(じゃあ、いくらだったらイイの?)※意訳
逆にこっちに言い値を尋ねてくるケースをよく耳にします。
これは相手(客)の購買意欲の高さを確かめる冷やかし防止効果と相手(客)の懐具合を同時に探れる画期的なフレーズですw シンプルだけど実に理にかなったフレーズだと敵ながら関心しちゃいます。(笑)
そんな理由でその場で決めれない正当な理由をドライバーに伝える必要があります。
そうしないと奴らも最終値(Last Price)をなかなか口に出さない。
俺っちの場合、例えば
「今から友人と会うからそのあとでソコ(目的地)へ行く。それまで待てるか?」
or
「今、お腹が空いているからソコ(目的地)へ向かうのはその後だ!」
とか、とりあえず今すぐはダメだけど、後だったらトゥクトゥクを必ず利用するつもり的な雰囲気を出す。
だからと言って必ずしも利用する必要はない。あくまでもそのつもり感を出すだけ。
そうすると奴らドライバーからすればかなり確率の高い『見込み客』と思ってくれる。
そこで「最終的にいくらにしてくれんの?」「Tell me last price?」
と直球で聞く。
そこで聞き出して終わりじゃなく、そこからが本当の交渉術(クロージング)。
この時点で
「もしも君より他のドライバーの方が安けりゃ、そっちを選ぶよ」とは正直に伝えておく。
このフレーズは後でもう一度その(選ばなかった)ドライバーと顔を合わせても気まずくならないからです。
他のドライバーが自分の言い値より安くしたとドライバーに諦めさせる為です。
それぞれのドライバーから最終値を聞き出した後は、
「あなたの電話番号を下さい。あとで掛け直します。」
(Give me your number,I will call you back later)
と伝え、ドライバーのTEL番号を書いたメモを貰う。
その時に必ず大事なのがそのメモ(紙切れ)に彼らの名前とそのドライバーの最終値を記載させる。
ほとんどのドライバーはかなり確率の高い『見込み客』と俺っちを期待してか、喜んで自分のTELと名前、そして最終値を書いてくれます。
その場合大事なのはタイ語で名前を書いてもらう事、タイ語が読めない人はそのメモの裏にでもカタカナで発音を記載して置く。
こんな感じ。大事なのは番号より、彼らの名前と最終値の表記。
上記の方法で数人からメモ書きを手にしたら、その中で一番自分との相性が良いドライバーを選ぶ。
例えば多少英語が通じる、親切そう、安心そうなどなど。
最後に自分が好んだドライバーを人目のつかないとこへ呼び出す。
その選んだドライバーの人が最安値だった場合は必要ないが他のドライバーがもっと安くしてくれたけど本当にコイツ道知ってるのか?
もしくは英語がまったく通じず意志の疎通が難しそうなドライバーだった場合は、その一番まともそうな人間に
「この彼は600バーツにしてくれたよ!」
とか
「こっちの彼は500バーツにしてくれたよ!」と
他のドライバーの『言い値』『TEL番号』『名前』が記載された手書きメモを見せる。
口だけでそれぞれ言い値を天秤にかけて交渉するより、そのタイ語のメモ書きを見せた方が絶大的な効果があります。
そこで、あとは
「これと同じ値段にしてくれるならイイよ!」
ほぼこれで交渉成立するはずです。
それと今回ご紹介した交渉術は急いでいる方には不向きです。
急いでいるのをドライバーに気付かれるとこちらの足元を見られ、交渉時の不利となります。ギリギリじゃなく、時間に余裕をもって行動される事をおすすめします。
最後にもう1つ注意点も一緒に明記しておきます。
基本一番の最安値を言ってきたドライバーは過去の経験上、まともな奴が少ない気がします。例えば道を知らなかったり、英語が全く通じなかったり。チップをくれとしつこかったり、最安値にする奴はそれなりの理由があると思った方が賢明です。きっと普段からも客を取れてないだろうと推測。そんな怪しそうなドライバーには最安値を書かせてメモだけ貰い、まともそうなドライバーにそれを見せる為に使います。
その他にホテルや宿泊所に後でドライバーに迎えに来て貰う場合も気を付けた方がイイです。
特に早朝時間に迎えに来てもらうと約束をした流しのドライバーです。
当日直前になって「まだ眠いから」とか「寒いから」とかの理由で、電話越しに再度、
「How much?」と聞いてくる バカ も多いです。
前日に交渉が成立しているにもかかわらず。。。ホンマ呆れるわ~
まるで
日韓基本条約で、完全かつ最終的に解決された問題にもかかわらず、自分の都合で賠償金を再度せしめようとする南朝鮮人のように!
そんなアホな輩もいるので、一人のドライバーだけに依存せずに第二候補、第三候補などを確保しておく方が無難でしょう。
あ、そうそう、
最近、特に有効的なフレーズがあります。それが
「タイは今、ガソリン代が安いだろ!」
この時期、このフレーズを交渉時に使わない手はありません。
彼らもガソリン代が値下げしているのを十分認識しています。(笑)
ほとんどのドライバーにそのフレーズを言うと
「なぜ、それを知ってる!?」と驚きながらも苦笑いされます。
そりゃタイだけじゃなく世界中で原油が下落してるっちゅーの!w(爆)
ちなみにタイのガソリン下落推移(2015年)
はい!
以上が大まかとなりますが、俺っちが普段やってる交渉方法となります。
今回、自分が無意識にやってる事を文章に落とし込む大変さを感じました。(笑)
少なからず皆さんの交渉時にお役に立てる部分があれば幸いです。
本日は長くなりましたので、このへんで
ご精読あざ~っす。
PS.
次回、2015年タレーブアデーン情報をシェアします。
初めまして。
4月よりタイに赴任しますので、大変参考になります。
他の情報も素晴らしいです。
またお邪魔しますね。
ジョージさん こんにちは
コメントありがとうございます。
> 4月よりタイに赴任しますので、大変参考になります。
訪タイ前には必ず忘れ物チェックして下さいね♪
> またお邪魔しますね。
気楽に当ブログへ訪問して下さい。
You’re very welcome!
私も、よく使うフレーズです。
ヤーク ダーイ タウライ クラップ(いくら欲しいの?)
ジャ マーマイ(また後で来るね、
読んだ通り、未来形で新しく来るという意味です)
yoshioさん こんばんは
コメントどーもあざ~っす。
さてはyoshioさん、タイ語ベラですね
それはそうと時間がある時、ちょいちょいと
「漫画ウシジマくん」読ませて貰っています。
データありがとうございます。
いやー、交渉術(力)も凄いけどそれを実践できるタイ語力が凄いなー。
残念ながら私には無理、私ができることは精々笑顔で挨拶、そしてお願いすることぐらいですね。
(交渉が面倒くさいのでウドンではスクーターを借りて旅行してました。)
今回はわらしべさんのブログタイトル「タイ語留学奮闘記!?」通りを実践した内容で、
タイ語を熱心に勉強しているわらしべさんの姿が目に浮かびました。(^O^)
kameさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
> いやー、交渉術(力)も凄いけどそれを実践できるタイ語力が凄いなー。
いやいや、それほど難しいタイ語使ってませんよ。
ほとんど場合、多少英語ができるドライバーとしか交渉やりとりしませんよw
でもウドンタニーでバイクをレンタルする選択肢もありですね。
そうするとタレーブアデーンまで一番安上がりですね。
さわっでぃーくらっぷ